「はさみの練習っていつからするのがいいのかな?」
「そろそろはさみの練習、したほうがいいかな?」
「はさみの練習ってどうやるんだろう・・・?」
小さなお子さんのいらっしゃるパパやママで、こんな風に思ってる方もいるのではないでしょうか。
来年幼稚園だし、そろそろはさみの練習をしたいなぁ。
でも、こんな小さい子にはさみを持たせるの心配・・・
どんな風に練習していけばいいかな?
はさみの練習は、小さいころからしておくと正しい使い方と危険を学べていいんだよ!
これからはさみの練習について詳しく説明していくね。
こちらの記事では、以下の内容を紹介します。
・おすすめのはさみと選び方
・はさみの練習の仕方
・はさみの練習が楽しくなる教材
・はさみの練習の効果
【はさみの練習前に】 幼児に教えるポイント2つ
はさみを使い手先を動かすことは、幼児教育においてとても大切なことです。
また、はさみが使えると一緒に工作ができたりして遊びが増えて楽しいですよね。
はさみの練習をする前に2つのポイントをおさえておきましょう。
・しっかりと約束を伝える
はさみの練習をはじめる時期
危険で心配ということもあり、はさみを始める時期に迷ってしまう親御さんもいらっしゃるかと思います。
基本的にはお子さんが「やってみたい!」と興味をもちはじめたら、練習をはじめるとよいでしょう。
だいたい2歳前後が目安ですが、理由としては以下があげられます。
・手先をある程度自由に使える
・入園前にはさみに慣れる
人のまねをして成長する
2歳ごろはまねをすることで成長する時期です。
パパやママ、教育番組の工作コーナーなどをみて同じものを作ったりして楽しむことができるでしょう。
「まねしたい」=「やる気のある時期」
ですからこのときにはじめるのが最適です。
手先をある程度自由に使える
はさみは持ち手の穴に指を通して、指を開いたり閉じたりして切っていきますね。
そのため、ある程度指先を自由に使える必要があります。
2歳前後であれば細かい作業が上手になっているころでしょう。
パパやママがみて、まだ難しそうであれば成長を待ってあげるのも1つです。
入園前にはさみに慣れる
もうすぐ入園がひかえているというお子様は、おうちで少し練習しておくとよいでしょう。
幼稚園では、はさみを使った工作の時間がありますね。
もちろん先生と一緒に練習することができますが、おうちで少しでも慣れておくとお子さんも戸惑うことなく幼稚園で作業ができるでしょう。
だからといって「やらせなきゃ!」とあせらず、あくまでもお子さんのやる気や興味をきっかけにはじめられるといいですね。
工作番組をみせたり、実際に使っているところをみせたりと、はさみに興味をもってもらう環境づくりをしながら様子をみてみましょう。
6つの約束ごとを必ず伝える
練習をはじめる年齢に関わらず、どんなに小さくても必ず伝えるようにしましょう。
幼稚園入園後や大きくなってから伝えようと思っても、
「今まで約束なんてなかったのにどうして?」
と思ってしまうお子さんもいるからです。
6つの約束ごとはこちらです。
②持ったまま歩かないこと
③紙以外のものを切らないこと
④切りながらよそ見をしないこと
⑤使い終わったらしまうこと
⑥はさみを渡すときに刃を持って渡すこと
絵本を使ってはさみが危険なことを伝えるのも効果的だよ。
こんな絵本があるんだね。
うちの子は絵本が大好きだからこれですぐにはさみについて理解してくれそう!
はさみは言うまでもなく危険な刃物の1つです。
扱いには十分に注意しなければいけないということを、はさみを使う前にきちんと教えてあげることが大切です。
はさみが上手になる!練習の進め方
はさみの練習は以下のステップで進めていきます。
順を追って練習することで、基本から応用まで安全に上手にできるようになりますよ。
②開いたり閉じたりする練習
③1回だけ切る練習
④連続で切る練習
⑤色々な向き・かたちを切る練習
①はさみの持ち方
紙を切る前に、基本であるはさみの持ち方を練習していきます。
①体勢整える
しっかりと座り、はさみを体の中央で持ち、脇をしめるか机にひじをつき固定しましょう。
②持ち方
はさみの小さい穴に親指、大きい穴に人差し指と中指を入れ、親指の方を上にします。
切っているあいだに親指が下がってきてしまうので、注意しましょう。
②開いたり閉じたりする練習
はさみを立てて持ち、はさみを開いたり閉じたりしてみましょう。
「パー・グー・パー・グー」
と声をかけてあげると分かりやすいですよ。
これが上手にできたら、次はいよいよ紙を切っていきます。
③1回切りの練習
1回で切りきれる1cm〜2cm幅の細い紙を用意しましょう。
1回だけチョキンとはさみを動かし、用意した紙を切っていきます。
最初はママやパパが紙を持ってあげて、慣れてきたらお子さん自身が持ちながら切っていきましょう。
自分で持つと、持つ場所をずらしながら切ることを学びます。
少しずつ紙の幅を広くし、刃の開きを大きくして1回で切る長さを伸ばしていきながら練習をするのも上達するコツです。
・紙の幅を広くし、1回で切る長さを伸ばしていく
④連続切りの練習
次は、1回切りのときより少し長い幅の紙を用意します。
こちらを使い、いよいよはさみを閉じたり開いたりしながら連続ではさみを動かして切っていきましょう。
「閉じて・開く」で進めることを理解するのが意外と難しいので、何度も練習しましょう。
長く切っていくには、刃を完全に閉じずに進んでいくのがポイントなので、そこも注意しながらみてあげてくださいね。
チョキチョキチョキと声をかけてあげると、楽しくできていいですね!
だんだんと長く切れるようになってくるとお子さんもうれしくなります。
⑤色々な向き・形を切る練習
○や波線などをかいた紙を用意して、切っていきます。
先ほどお伝えした「刃を完全に閉じない」ことがポイントになるので、連続切りのときに練習しておくといいですね。
また、はさみより紙を動かすこともポイントなので、パパやママがお手本をみせたり、一緒に紙を動かしてあげるといいでしょう。
最初はむずかしいですが、楽しく練習を続けられるように休みながらやるなど工夫してやっていきましょう。
・はさみよりも紙を動かす
はさみの選び方と種類
はさみの練習をはじめるときは、子供用のはさみを用意しましょう。
子供用のはさみにはいくつか特徴があります。
・軽い力で切れる設計になっている
・ケガしにくい工夫がされているものが多い
このような特徴があるため、おうちにあるからといって大人用のものを使わせるのではなく、子供用のはさみを用意してあげてくださいね。
それではさっそくはさみを選んでいきましょう。
選ぶポイントは以下の3つです。
・プラスチック製か金属製か
・刃が安全で使いやすいか
右利きか左利きか
子供用のはさみにも右利き用と左利き用があります。
持ち手の大きさと刃の噛み合わせが逆なので、利き手のはさみを選ばないと使いづらくくなってしまいます。
まず選ぶ第一条件として利き手のはさみを選びましょう。
うちの子は右も左も使うところを見るけど、どっちが利き手なんだろう?
スプーンやフォークを持っている手はどっち?
それは右が多いと思う!
それなら右利き用を使って様子をみるのがいいと思うよ!
2歳ごろだとまだ利き手が確定していないお子さんもいらっしゃるかと思います。
そんな時は、普段使いやすそうにしている手やスプーンなどを持っている手を利き手とし、はさみを選んでみましょう。
プラスチック製か金属製か
子供用のはさみにはプラスチック製と金属製があります。
それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあります。
安全で安心
切りにくく作業のストレスになる場合も
切りやすく作業がはかどる
注意しないとケガをする
まずはプラスチック製ではさみの基本的な動かし方を練習し、実際に紙を切ってみます。
切ることに慣れてきたら金属製のはさみに移行するといいですね。
安全な工夫をされているか
はさみは刃が閉じていても、先がとがっていて危険なものですよね。
刃先が丸くなっていたり、刃先までカバーがついているものを選びましょう。
はさみにカバーがついている物を選ぶと、取り出すときにも安心ですよ。
おすすめのはさみ6選
2歳前後を目安とした、おすすめのはさみを紹介していきます。
特徴をみて、お子さんにあったはさみを選んでくださいね。
・金属製
それでは紹介していきます。
【プラスチック製】
はさみの基本を練習するのにおすすめ、プラスチック製のはさみを2つ紹介していきます。
アンパンマン やってみよう! はじめてのはさみ
はさみを持つ向きを覚えられるように、表はアンパンマンの絵が書いてあり裏は無地になっている工夫がされています。
やはり紙は切りづらいようですが、最初の練習用としてはおすすめです。
大好きなアンパンマンのはさみなので、ウキウキではさみの練習をしています。
少し慣れたら金属製のものにステップアップしようと思います。
はじめてのあんぜんはさみ
開く動作をサポートするスプリング付きです。
刃先が丸くなっているので安心ですよ。
プラスチック製ですが薄い紙であればけっこう切れました。
2歳の息子でも上手に使えています。
【金属製】
続いて金属製のはさみを紹介していきます。
アンパンマン やってみよう! おけいこはさみ
プラスチック製でも紹介した「はじめてのはさみ」のステップアップ商品です。
アンパンマンが大好きなお子さんでしたら、こちらを選んでみるとよいでしょう。
刃先が全てカバーされているので安全です。
アンパンマンの「はじめてのはさみ」を使っていて、こちらに買い替えました。
刃先が出ていないので、子供が使っていても安心です。
クツワ STAD はさみ きっちょん
刃の断面がするどくない押し切り刃というものを使用しており、ケガがしにくい工夫がされています。
刃全体がカバーされているのも安全でいいですね。
はさみを開く力をサポートするスプリングがついているので、まだ力が弱いお子さんでもかんたんに使えます。
小さな手にもフィットするサイズでちょうどよかったです。
子供用のはさみでもちゃんと切れるので、本人も喜んでいました。
※左利き用はこちらです
こどもちゃれんじ しまじろう はじめてのはさみ
刃先が丸く、またケース付きで安心のはさみです。
三角の目印がついていて、「はさみを立てて切る」というのを意識できる工夫がされています。
持ち手はゴムのような手ざわりで子供の手でもフィットするつくりになっています。
持ち手の色が違うので、正しい持ち方と指の入れ方を覚えやすかったです。
とにかく切りやすいのに安全な工夫がされていてとっても良かったです。
※左利き用はこちらです
エアロフィットサクサ・キッズ グルーレス刃
特別なアーチ曲線の刃を使用しており、小さな力でもしっかりと切ることができます。
粘着テープなどを切ってものりがつきにくいのが特徴で、工作などには最適です。
刃先は丸くケース付きなのもうれしいですね。
しっかりしたはさみなのに軽くて使いやすいです。
持ち手が特徴的で、子供の手にフィットしています。
※左利き用はこちらです
はさみの練習が楽しくなる!おすすめ教材
はさみの練習が「たのしい!」と思えるよう、パパやママが工夫してあげることも大切です。
ドリルなどを取り入れると、ただ紙を切るより楽しくなりますよ。
2社からおすすめのドリルを4つ紹介していきます。
さいしょのきってみよう
こちらは1回切りからはじまり、同じ動作をくりかえしながらステップアップしていきます。
最終的に1回折れ曲がる線を切るところまで練習します。
基本的なはさみの動作を練習したいお子さんにはぴったりです!
絵がカラフルでかわいいです。
1ページできるごとにシールが貼れるようになっているので、本人もやる気になって練習しています。
【ハサミ】絶賛ハサミを持ちたい期の娘ちゃん👧🏻KUMONの『さいしょのきってみよう』を購入。厚紙で練習してた甲斐もあって、連続切りも上手にできるように。自粛期間で成長したことのひとつ✂️ pic.twitter.com/FDFPMcKTwO
— 転勤族こねこママ🐈webライター修行中✏️ (@kitten_to_mama) June 8, 2020
すいすいきってみよう
さきほどの「さいしょのきってみよう」の続きになります。
こちらは連続切りからはじまり、波線や形を切る練習をし、最後は形を切り抜くところまで練習します。
動物や食べ物がたくさんでてくるので、最後まで楽しく練習できますよ。
ドリルの紙がしっかりした厚紙なので、コピー用紙などを切る時とは違いステップアップしたはさみの練習ができました。
プレで通っている幼稚園から「家でもハサミの練習を」と言われたので、くもんの #すいすいきってみよう というドリルを購入。娘に「とりあえず、これやってみて」と渡して一週間。今日「お母さん見て〜」と言うので見たところ、かなりキレイに切れていた😮私が見ていない間にせっせと練習したらしい。 pic.twitter.com/hn3HUprvq5
— 九月の蛙 (@kugatunokaeru) October 11, 2020
2歳 さいしょのはさみ
こちらは1冊で、1回切りから練習し最後は形を切りぬくところまでステップアップできるドリルになっています。
1枚ずつ切り取りやすいようにミシン目がついているので、さっと切ってお子さんに渡してあげられます。
右利きでも左利きでも同じように練習できるよう、裏面にも絵と切り線などが入っている工夫がされているのが特徴です。
左利きでもしっかり練習できるドリルでとても良かったです!
最初ははみだしたり切りすぎたりしていましたが、少しずつ上達しています。
今朝は公文プリント、長男ピアノ宿題、次男ハサミワークをやってから出かけてきたのですが
学研さいしょのはさみ2歳が終わったので次は3歳向けを買おうかな?後で本屋で探してみよう。このワークは紙のサイズが小さくて、子供1人でちゃんと紙を持って切れるのでとても良いです。 pic.twitter.com/VYymKte5j8
— たきこみ@ぼんやり知育 (@mtsingalong) March 7, 2021
3歳 さいしょのはさみ
こちらは「2歳 さいしょのはさみ」と同じように1回切りからスタートしますが、最終的にかんたんな工作までできるようになっています。
上達していくうちに物足りなくなってしまったお子さんにはこちらがおすすめですよ!
ページの上部に親向けのコメントも書いてあり、子どもだけで進めるというより切り方などを声かけできる工夫がされていました。
親子のコミュニケーションも重視されていてよかったです。
学研の幼児ワーク様より@gakkenyoujiwork 当選していたはじめてできたよシリーズが届きました😊
3歳の息子が選んだのは【さいしょのはさみ】オールカラーで楽しい❤️
息子専用はさみを置いて、嬉しそうに何ページもやり進めました🥰
毎日続けてます🖍ありがとうございました😊#ちょーちゃん当選 pic.twitter.com/VikfEMi68j
— ちょーちゃん (@millHAPPY1) September 3, 2020
【番外編】おてつだい
ドリルだけでなく、日頃のおてつだいにはさみの練習を取り入れるのも1つです。
例えば以下のようなものがあります。
・郵便物の封をあけてもらう
そこにはさみの練習も一緒に取り入れられると、効率的におうち知育ができるのでおすすめです。
はさみの練習でこんな知育効果が!?
はさみの練習は手先を動かすので、幼児教育には欠かせない遊びの1つです。
手は「第二の脳」とも言われているくらい、手を動かすことは脳に刺激をあたえます。
手先が器用になるということは想像ができますが、他にもはこのような効果があります。
・物事に意欲的になる
・字の練習がはかどる
社会のルールを学ぶ
はさみを使うときには「ルール」があることをお子さんに伝えましょう、とこの記事の中でもお話しました。
正しいはさみの使い方、ルールを守ることを通して、子どもたちは社会で生きていくうえでのルールも学んでいきます。
今後成長していくなかで社会で守らなければいけない決まりを、少しずつ子どもたちが理解するきっかけの1つになります。
物事に意欲的になる
2歳前後は指先を上手に使う力=巧緻性(こうちせい)が最も発達する時期といわれています。
集中して好きなだけ手先を動かし脳を刺激することで、実は心が満たされるようになるのです。
1つの物事を達成することで、自信をもって物事に取り組めるようになり次の成長にもつながっていきます。
はさみの練習はむずかしいことだし、できるようになってきたら確かに自信につながりそう!
1つのことをやりとげる根気強さなんかも育っていくよ。
字の練習がしやすくなる
はさみの練習がすすむと、実は字の練習もはかどるようになります。
はさみができれば、えんぴつを持つ握力や筆圧なんかもしっかり準備できています。
字を書く練習をする前や、書きたがらない時は、他の手先の運動で機能を高めることで字の練習にはいりやすくなりますよ。
まとめ
今回の記事では、幼児のはさみの練習についてたくさん紹介してきました!
はさみの練習をする前のポイントはこちらでした。
・はさみを使うときの約束をしっかり伝える
はさみの練習の進め方はこちらでした。
②開いたり閉じたりする練習
③1回だけ切る練習
④連続で切る練習
⑤色々な向き・かたちを切る練習
※ドリルなどをを利用するとよい
はさみの選び方と種類はこちらでした。
・プラスチック製か金属製か
・刃が安全で使いやすいか
・プラスチック製と金属製がある
→成長にあわせて移行するのがよい
はさみの練習の効果はこちらでした。
・物事に意欲的になる
・字の練習がはかどる
はさみの練習は幼児教育にとって欠かせない手先の運動の1つです。
ぜひ親子のコミュニケーションを楽しみながら、たくさん練習してみてくださいね。
こちらの記事では、2歳ごろできるおうちモンテを紹介しています。
手先を動かすおもちゃも沢山あるので是非参考にしてみてくださいね。
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