みなさんは、お子さんにどのように数の数え方を教えていますか?
改めて考えると数を教える方法って意外と難しいですよね。
「小学校にあがって算数でつまずいてほしくないな・・・」
「数字に苦手意識なく育っていってほしいな」
「英語だけじゃなくて算数も幼児教育に取り入れたい」
こんな風に思っているママやパパもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、数について教えるのに効果絶大なのが「百玉そろばん」です。
この記事では百玉そろばんの効果、百玉そろばんの効果的な使い方、そしておすすめの百玉そろばんを紹介しています。
百玉そろばんの使い方については、段階をふんで紹介しています。
お子さんの年齢や成長に合わせた遊び方をしてみてくださいね。
百玉そろばんってなんだろう?
百玉そろばんとは、その名の通り100個の玉がついているそろばんです。
10本の棒があり各棒に10個ずつ玉がついています。
この100個の玉を動かしながら、目で見て「数」というものを学ぶおもちゃです。
百玉そろばんはカラフルなものが多く子供でも認識しやすいため、幼児期に算数に触れるおもちゃとしてとても向いています。
玉の動かし方は自由自在なので様々な使いかたができるのも特徴の1つです。
数を学ぶのにおはじきやブロックも考えましたが、バラバラしてなくしたり片付けが大変なので百玉そろばんにしました。
誤飲などもなく安心です!
百玉そろばんが与える4つの効果
百玉そろばんには4つの効果があります。
・目で「数」を理解できる
・足し算、引き算の基礎ができる
・親子のコミュニケーションがとれる
1つずつ説明していきます。
脳の発達につながる
百玉そろばんは玉を動かして遊ぶので、手先をたくさん動かします。
子供の手は「第二の脳」と呼ばれるほど、脳の発達にはとても重要な役目をもっています。
手先を動かすということは、幼児期の脳の発達に欠かせない大切な作業になります。
また、百玉そろばんはカラフルなものが多いので、視覚的な刺激を受けることも脳の発達には効果的です。
遊びながら色を覚えたりすることもできそうですね。
まだ1歳になったばかりで数はよく理解していないのですが、一生懸命玉を動かして遊んでいます。
小さな玉を右と左で分けたりして、手先をいっぱい動かしています。
脳の発達についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
目で「数」を理解できる
百玉そろばんの最も高い効果は、やはりそろばんなので「数」を理解できるということです。
実際に1つずつ玉を動かしていくことで、基本である「数」を目でみて理解することができます。
数を教えるということが、いまいちイメージできなかったのですが百玉そろばんを使うことで数学が苦手なわたしでも教えることができました。
足し算・引き算の基礎ができる
百玉そろばんは1列が10個の玉で作られているので、まず「10」がどのようにできているかが分かります。
【10の合成=足し算】
引用:正進社
【10の分解=引き算】
引用:正進社
このように、「10」の成り立ちが分かることで足し算と引き算の基礎ができあがります。
小学校にあがって足し算のくりあがりが出てきても、基礎ができているので手を使わなくても自然とできるようになりますよ。
10がどのようにできているか目でみて学び、実際の計算で頭の中でイメージできることは、百玉そろばんだからこそ得られる効果ですね。
'ぉ') コレがこさいたまの最近のお気に入り。
遊びながら足し算・引き算など、数の仕組みが分かる「100玉そろばん」 pic.twitter.com/XdlmecIWU5
— 北海道のさいたま🍺🥛🥩🥕 (@mx5_saitama) March 26, 2017
息子は小さいころから百玉そろばんを使っていました。
今はくりあがりのある足し算でもらくらくやっています。
10が何でできているかを頭に入れただけで、足し算引き算の理解が全然違いました。
下の子で初めて百玉そろばんを取り入れましたが、上の子より計算全然早いです!
親子のコミュニケーションがとれる
これまでにお伝えした通り、百玉そろばんは「数」を理解する遊びです。
そのため、はじめはママやパパ主導でお子さんに教えていくことになるので、自然と親子のコミュニケーションが生まれます。
お子さん1人で遊ぶようなおもちゃとは違い、
「ママやパパと一緒にできるおもちゃ」
なんです。
親子で一緒に「できた!わかった!」を共有できる、とってもすてきなおもちゃですね。
子供とどう遊んでいいか分からないときがあったのですが、百玉そろばんはパパ主導でやり方を教えられるので遊びやすかったです。
できると2人で喜んだりして、とっても楽しいです!
百玉そろばんの効果的な遊び方
百玉そろばんは、0歳から小学生まで長く使えるおもちゃです。
成長するごとにステップをふむことで「数」への理解が深まります。
年齢ごとの遊び方には以下のようなステップが効果的です。
1〜2歳:1つずつ数えてみる
2〜3歳:まとまりで数えてみる
3〜4歳:合わせて10にしてみる
3〜4歳以降:足し算、引き算の練習
年齢だけにとらわれず、お子さんの成長にあわせてあせらずにステップをふんでくださいね。
0〜1歳:触って遊んでみる
0〜1歳ぐらいのお子さんの場合、まだ百玉そろばんを知育おもちゃとして使うのは難しいかもしれません。
自由に触ってみたり、コンパクトなものであれば持ってジャラジャラと音を楽しむのもいいですね。
まずは百玉そろばんに興味を持ってもらい、身近なおもちゃとして慣れることから始めてみましょう。
百玉そろばんがいいと聞いたので10ヶ月の息子に買ってみました。
まだ数の概念がないのでそろばんとしては使えていませんが、両手で持って振ったりして遊んでいます。
カラフルなものを買ったので興味はあるようで、たくさん遊んでくれています。
8ヶ月でまだ早いとは思ったのですが、百玉そろばんを買いました
小学生ぐらいまで長く使えるものなので、今から慣れてもらえればと思っています。
1〜2歳:1つずつ数えてみる
まだ、数に対しての理解ができていないお子さんが多い年齢です。
最初はママやパパが玉を動かしてあげながら、
「1・2・3・4・5・・・・」
と声を出しながら数えるところを見せてあげましょう。
2=●●
3=●●●
4=●●●●
5=●●●●●
このように、数の呼び方と玉の状態を目でみてイメージできるようになります。
慣れてきたらお子さんに玉を動かしてもらい、一緒に声をだしながら数えてみましょう。
まだ1歳になったばかりのころは1人で動かしたり数を言ったりできなかったので、一緒にやっていました。
1歳7ヶ月になった今は自分で動かして、数を口ずさむようになりました。
継続してやっていると本当に効果があると感じました!
この遊びを通して「全部でいくつあるか」ということを理解できるようになります。
2〜3歳:まとまりで数えてみる
だんだんと数字への理解が深まってくるので、まとまった数を数えてみましょう。
「10・20・30・40・・・」
「5・10・15・20・・・」
「2・4・6・8・10・・・」
1ずつのときと同じように、声にだしながら動かすことで数字の言い方も覚えることができます。
10ずつ増えていく、5ずつ増えていく、2ずつ増えていく、ということは実は10の段・5の段・2の段のかけ算をしていることと同じなんです!
九九を丸暗記することとはちがい、視覚的にイメージできるので数が増えていくのをしっかりと理解できます。
5とびが言えるようになると、時計の読み方を練習をするときに役立ちますよ!
10ずつや5ずつなどいろいろな動かし方をおしえてあげることで、飽きずに百玉そろばんと向き合ってくれています。
楽しみながら数を覚えているのがよくわかるので、親としても楽しいです。
3〜4歳:合わせて10にしてみる
足し算・引き算の基礎となる「10」を作るあそびをしてみましょう。
1段目を1と9
2段目を2と8
3段目を3と7
といったように、玉を左右に分けておきます。
できたら1段ずつ玉を合わせて「10」にしていきましょう。
合わせるときは
「1と9で10、2と8で10」
などと声にだしながらやると、より数字の組み合わせがインプットできて効果的です。
これをくりかえしていくことで「10」の成り立ちが分かり
「数と数の組み合わせで数ができている」
ということが理解できるようになります。
3〜4歳以降:足し算・引き算の練習
4歳近くなると計算的な考えができるようになってきます。
以下のようにして、かんたんな足し算・引き算の練習もしてみましょう。
まずは玉をすべて右に寄せます。
①玉を2つ左に動かす
②続いて玉を5つ左に動かす
③「合わせるといくつ?」
④答えは「7」
①玉を6つ左に動かす
②玉を1つ右に戻す
③「のこりはいくつ?」
④答えは「5」
でも、飽きてしまったりあまり気分が乗っていないようなときは無理にやらせる必要はありません。
数の勉強が楽しいと思えるよう、お子さんの様子をみながらやっていくといいですね。
玉を合わせたり戻したりして、答えが分かることを理解できてから百玉そろばんでの遊びが大好きになりました。
かんたんな問題であれば自分で玉を移動させてしっかりと答えを教えてくれます。
おすすめの百玉そろばん5選
最近では、各メーカからいろいろな種類の百玉そろばんが売られており迷ってしまいますよね。
色・素材・大きさ・値段などさまざまですが、今回はおすすめを5つ紹介します。
それぞれ良い点・残念な点がありますのでおうちの環境や予算、お子さんの好みなどに合わせて選んでみてくださいね。
【エデュテ】レインボーアバカス
高さ42.5cm×横42cmと比較的大きい100玉そろばんです。
そのため小さな子供でも使いやすく、また玉も大きめに作られているので動かしやすくなっています。
・大きくて幼児でも使いやすい
・立てても寝かせても使える
・しっかりとした造りで安心
・机の上で使いにくい
色がカラフルで可愛らしいので、そのまま置いておいてもインテリアの邪魔にならないのもポイントです。
少々お高めではありますが、1歳前後の小さなお子さんであればこちらをおすすめします。
VOILAのレインボーアバカスが楽天スーパーセールで半額になってたから、これまで文字盤あったほうがいいのかとか5つごとに色分け必要かとか散々悩んだけど買っちゃったよ。デカイけど1歳でも一つずつ動かせるからやっぱり良かったかな。 pic.twitter.com/jkYnb2khXQ
— 白いるか (@mikimiki_ges02) March 12, 2019
指をはさんだりする部分がなく安心です。
玉の色がはっきりしているので、子供が認識しやすいだろうなと感じました。
たしかに少し高いですが、高い分全体的にしっかりとしているという印象です。
1歳の息子に購入しました。
あまり手先が器用な方ではないのですが、玉が大きく移動もしやすいようでストレスなく遊べています。
【トモエ】児童用100玉そろばんアバカス100
そろばんで有名な「トモエ算盤」から出ている100玉そろばんです。
玉の色は赤と黄色の2色で視覚的にはとても見やすく、数の認識もしやすいです。
また、小学校の教材としても採用されているので学びの部分でも信頼できる商品です。
・玉が50で色分けされている
・両端に10個玉を寄せても上下で玉が重ならない
・机の上に置ける小ぶりなサイズ感
(子供の興味を引かない)
「色が2色なのであまりお子さんの興味を引かないかもしれない」
ということだけです!
それ以外は視覚的にも機能的にも優れた100玉そろばんになっています。
使い始めるお子さんの年齢にもよりますが、
「しっかりと算数を学ばせたい!」
と思っての購入でしたらダントツでこちらをおすすめします。
10までの足し算・引き算が指やおはじき使わないと難しい下の子のために、100玉そろばんポチりました。
カラフルなやつとかいろいろあるけど、評判よさげな「トモエそろばん」と「かずのれんしゅうちょう」セットにしてみた。これでわかりやすくなればいいなー。— Acalleen@下の子小4(就学猶予) (@Acalleen) May 22, 2018
両端に10個玉を寄せたときに真ん中で玉が重ならないので、数えるグループと数えないグループをきっちり分けることができます。
かぶっていると意外と数が把握しにくいので、これにしてよかったです!
色が5で分かれていて、さらに50でも色が反転しているので、数の認識がしやすいです。
全体的にシンプルなので子供が大きくなって複雑な計算の練習もしやすいと思います。
【くもん】玉そろばん120
安心と信頼のあるくもんから出ている百玉そろばんです。
色は赤と青の2色でシンプルな作りになっています。
こちらは100玉ではなく120玉になっているのが特徴です。
・両端に10個玉を寄せても上下で玉が重ならない
・数シートが入っている
・立てても寝かせても使える
少し玉が小さいようなので、あまり小さなお子さんですと少し扱いづらいかもしれません。
付属の数シートを使っていろいろな数の数え方や、勉強ができるので重宝しています。
シートをみることによって、数が2ケタになるタイミングなども教えやすいです。
小1と3歳の2人の子供どちらも使える仕様なので助かっています。
価格もお手頃なのがいいですね。
【IKEA】ムーラ/MULA そろばん
IKEAの100玉そろばんは少し淡い色の玉で、とても可愛らしくスタイリッシュ。
「さすがIKEAのそろばん」
といった感じです。
・オシャレなデザインでインテリアになじむ
・かんでしまっても安全な塗料を使用
・たたんで収納できる
・棒が金属だから玉がすべりやすい
・持ち上げると指をはさむ可能性がある
安全な塗料で作られているのはママとしては安心ですね。
安い価格でこのオシャレなデザインであれば、大満足ではないでしょうか。
昨日もう一つ購入した娘のおもちゃ、IKEAのムーラそろばん。ずっと100玉そろばんが欲しいと思っていたので1999円とお安く手に入って大満足!淡いカラーも可愛い♡成長ゆっくりな娘だから知育の詰め込みはする気ないけど、少しずつでも興味持ってくれるように毎日一緒に遊んでみよう👯♀️ pic.twitter.com/YIwHdFzOZA
— saya@1y8m♀&27w♂ (@saya_baby0827) February 7, 2021
ついに手に入れたIKEAの百玉そろばん(と布絵本、折り畳み机)。息子は球をくるくる回して遊んでる。自分がそろばん習ってたからか、息子がそろばんに親しんでくれるのが嬉しい。しかも可愛い💓 pic.twitter.com/UmpvmVEZOl
— ぽんまな👦1y♂︎(👦🙋♀️👨+👴) (@manapon55552) January 25, 2021
百玉そろばんは知育おもちゃの中でも特に大きくて目立つので、おしゃれなものを探していてこれに出会いました。
安いのにスタイリッシュで、おうちの中にあってもインテリアの邪魔にならなくてとてもよかったです。
金属の棒なので玉がすべりやすく、1歳になったばかりの娘でもスムーズに玉を右動かすことができました。
色も可愛くてお気に入りです。
【Silverback】 100だまそろばん
こちらは七田式教育で有名な、七田社長もおすすめする百玉そろばんです!
数字メモリがついているので、かんたんに玉の数が分かります。
・両端に10個玉を寄せても上下で玉が重ならない
・カラフルな色が子供の興味を引く
ただ、あまり小さいお子さんですと玉が小さく少し使いづらいかもしれません。
最初はおもちゃとして使い少し大きくなってから数字の勉強に使うのも手ですね。
子供の食いつきがすごくてびっくりしました!
これを使って数字の考え方を教えてあげたら、すぐに理解していておどろきました。
数字メモリがついているのも分かりやすくてよかったです。
使いたいときに自分で持って来れるサイズ感です。
コンパクトでしまうのにもジャマにならなくて助かります。
まとめ
今回は百玉そろばんについてご紹介してきました。
百玉そろばんの効果はこちらでした。
・目で「数」を理解できる
・足し算、引き算の基礎ができる
・親子のコミュニケーションがとれる
百玉そろばんの効果的な使い方はこちらでした。
1〜2歳:1つずつ数えてみる
2〜3歳:まとまりで数えてみる
3〜4歳:合わせて10にしてみる
3〜4歳以降:足し算、引き算の練習
おすすめの百玉そろばんはこちらの5つでした。
【トモエ】児童用100玉そろばんアバカス100
【IKEA】ムーラ/MULA そろばん
【くもん】玉そろばん120
【Silverback】 100だまそろばん
ぜひ親子の時間を大切にしながら、百玉そろばんで楽しく学んでくださいね。
以下の記事では、百玉そろばんのように幼児期の手先を使った遊びを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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