子供の習い事にピアノが無駄ではない理由　脳科学からみた効果も解説

ピアノといえば、子供の習い事における定番のひとつです。

この記事では、子供の習い事にピアノを選ぶことについて、脳科学からみた効果やメリット・デメリットを解説しています。

「ピアノはいつから始めたらいいの？」

「費用はどれくらいかかるの？」

「習ったことが無駄になったらどうしよう……」

そんな悩みをかかえたままでいると、子供が成長する貴重な時間がどんどん過ぎてしまいますよ。

実は、ピアノを習う効果は最新の脳科学でも注目されており、とくに子供の習い事にはおすすめなんです。

この記事を読めば「ピアノの習い事は子供にとって無駄ではない」ということがわかりますよ。

ぜひ最後までご覧ください。

そのほかの習い事にも興味がある方は、以下の記事もおすすめです。

子供の習い事にピアノが無駄ではない3つの理由

「ピアノを習っても、上達しなければ無駄になるんじゃないの？」

そんな不安をお持ちの方でも、安心してください。

子供の習い事にピアノが無駄ではない理由は、以下の3つあります。

それでは、ひとつずつ説明していきますね。

脳の発達によい効果がある

「ピアノを習うと頭がよくなる」

そんな話を聞いたことはあるでしょうか。

実は、最新の脳科学でもピアノを習うことによる効果が注目されています。

例えば、ピアノを弾くときに楽譜を「見る」場合、脳の後頭葉というところが働きます。

後頭葉は脳のなかでも最初に発達するところで、おもに視覚やイメージをつかさどる部分です。

同時にワーキングメモリと呼ばれる能力も働きます。

また、ピアノを「弾く」ときは鍵盤の位置や距離感をはかるため、空間認知の能力が働きます。

これはスポーツをしているときの脳の働きとよく似ているそうです。

さらに、ピアノの音を聴いて理解する際は、聴覚野と2か所の言語野という部分が働いています。

これらの働きが繰り返されることで、脳のトレーニングになるのです。

ピアノを習うことで脳のさまざまな部分が活性化されて、発達によい影響を与えてくれますよ。

子供の脳の発達についてより深く知りたい方は、こちらの記事が参考になりますよ。

英会話の下地ができる

実は、言語と音楽それぞれの音を処理する部分は、とても近いんです。

ピアノの音を聴くことで、言語を処理する部分も刺激されます。

そのため、英語の子音やリズムの聞き分けが上達する傾向があります。

とくに幼少期は、言葉を音として覚えるとも言われています。

ピアノを習うことで音感だけでなく、英会話にもつながったらうれしいですよね。

幼児期の英語学習については、以下の記事をよむと理解が深まりますよ。

生きる力が身につく

ピアノを習うことで高まると言われているのが非認知能力というものです。

非認知能力とは目には見えないけれど、人が社会で生きていくために必要な能力のこと。

例えば、新しい曲を習うときは、ワクワクして知的好奇心が刺激されます。

難しい曲を弾けるようになったら、自己肯定感が満たされますよね。

レッスンでは先生とのコミュニケーションが生まれますし、つまづきは問題解決能力を鍛えるよい機会になります。

楽しみながらピアノを習うことによって、自然と生きる力を身につけることができるのです。

非認知能力について以下の記事でよりくわしく説明していますので、ぜひご覧ください。

いつから始めるのがおすすめ？

「ピアノの習い事に興味はあるけど、何歳から始めたらいいの？」

そんな悩みをお持ちの方も多いと思います。

一言でいうと、

これから、その理由をくわしく説明していきます。

ピアノを弾くレッスンは3歳からがおすすめ

ピアノを弾くときには、脳のさまざまな部分や能力が働いています。

そのなかでも、指先の動きや器用さにかかわる運動野の発達は、3歳から5歳にピークを迎えるのです。

そのため、3歳ごろからピアノを弾くレッスンを始めると、よりスムーズに身につくでしょう。

なお、最近の研究では、何歳になっても脳は成長し続けることが可能とも言われています。

お子さまの年齢にとらわれず、ぜひ楽しくピアノを始めてみてくださいね。

ピアノを習うための費用

ピアノを習うには、何にどれくらいお金がかかるか気になりますよね。

ピアノの習い事での主な出費は、以下になります。

順番に見ていきましょう。

入会金やレッスン料

ピアノ教室は企業が運営しているものと、個人が運営しているものがあります。

いずれも入会金やレッスン料などがかかります。

今回は、以下の大手教室の料金を表にまとめてみました。

※こちらは池袋教室の金額となり、地域によって違いがあります。

いずれも3歳が対象のコースですが、それぞれレッスン料に違いがありました。

施設費についても、教室によって金額が異なるようです。

なお、カワイ音楽教室は公式サイトに教材費がのっていませんが、口コミでは「教材費がかかった」という意見もありました。

@sera_cat 教材費かぁ…うちはカワイの音楽教室だけど、最初に6000円くらい教材費かかって、後は学年変わったら増える感じ。そう考えたらあんまり変わんないのかなぁ？うちは女の子だから3歳になったらピアノとバレエも考えてるけど、厳しいなぁって正直思ってる(^_^;)

— 舞浜(百椛) (@mai_hama) August 6, 2015

無料体験や見学ができる教室が多いので、その際にレッスン料以外にかかる費用があるかどうか質問するとよいかもしれません。

ピアノ本体

ピアノの上達を目指すなら、自宅での練習も大事ですよね。

ピアノの種類とおおよその価格帯は、以下のとおりです。

なかでもご家庭に取り入れやすいのは、キーボードや電子ピアノです。

キーボードは机の上に置いて弾くことができるので、お部屋にスペースがなくても大丈夫です。

電子ピアノは少し高価でサイズも大きめですが、録音再生やメトロノームなど便利な機能がついています。

なお、ピアノの音色や弾き心地は、種類や機種によってかなり違いがあります。

購入の際にはお子さまと一緒に実物を見たり、弾いたりするのがおすすめですよ。

ピアノを習うメリットとデメリット

最新の脳科学からみても、よい効果があるピアノの習い事。

ここからはピアノを習うことによるメリットとデメリットを、口コミとともに紹介します。

メリット

ピアノを習うことによるメリットは、以下の4点です。

ひとつずつご紹介します。

目標のために努力できる

ピアノの発表会や、好きな曲を弾くといった目標のおかげで、努力できるようになったという口コミがありました。

目標があるとモチベーションが上がり、練習も頑張れるようになるとのこと。

努力の末に目標が達成できれば、子供の成長にもつながりますね。

音楽の授業で困らなくなる

楽譜が読めるようになるので、音楽の授業で困らなくなるという口コミもありました。

ピアノ習ってよかったことは音痴が若干マシになったことです
あと楽譜読めるから音楽の授業で困ったことがなかったくらいかな

— ひらおまる (@hiraomaru) July 30, 2020

楽譜が読めたり、ピアノが弾けたりすると音楽の授業で困らず、楽しむことができるようです。

ピアノで伴奏を任されることもあり、子供にとってよい経験になりますよ。

人とのつながりが増える

ピアノを習っていたことで人とのつながりが増えたという口コミもありました。

ピアノやっててよかったことは、たくさんの人と繋がることができたことやね

— 生徒会piano / 夕暮。 (@seitokai109) July 4, 2018

ピアノを通じてさまざまな人と出会えることは、子供にとってよい経験になります。

コミュニケーション能力が身につけられれば、小学校での生活もスムーズにいきそうですね。

自信がつく

ピアノを習ったことが自信につながったという口コミもありました。

ピアノ習っててよかったことは結構あるねぇ
人前でスピーチしようが就活の面接だろうがピアノの演奏会に比べたら全然緊張しないなって思えるようになったりとか

— るーしー (@Rucyalpaca) May 15, 2019

練習の成果を見せる発表会は、子供にとって大きなイベントです。

そうした経験を積むことで自信がつき、さまざまな場面で堂々とできるようになるんですね。

デメリット

ピアノの習い事には、残念ながら以下のデメリットもあります。

続けるのが大変

小1娘、ピアノの練習難しいー。
日課にしてやらせてるけどやる気の出ない日もある。
わかるけど、じゃあ今日しなくていいよ。とは言えないわけで。
結局時間の余裕とか、そういうところが大事なんだよなー。
レッスン日付近に詰めてもダメなのわかってるんだけど…。

— 紫☺︎小1&年長 (@yozora_iro) June 11, 2021

ピアノの練習は毎日したほうがいいとわかっていても、やる気が出ないことも。

そんなときは好きな曲を弾いてみたり、ピアノの動画を見てモチベーションを上げる工夫をするとよいかもしれません。

なかには親子で一緒に弾くことで楽しく続けられている方もいましたよ。

親子で楽しくピアノを弾くことで、よいコミュニケーションにもなりますよ。

発表会の参加費や衣装代がかかる

ピアノの発表会ではレッスン代とは別に、会場費を含んだ参加費や、子供が着る衣装代がかかります。

月謝代、補習代、コンクール代、衣装代、楽譜代…ピアノってお金かかる。♯ピアノあるある

— ピアノあるある (@7373KoKoyakyu) December 1, 2014

お金を用意するのは大変ですが、晴れ舞台には参加させてあげたいですよね。

そんなときは、あらかじめ発表会にかかる費用を計算して、毎月少しづつ貯めておくと楽かもしれません。

また、衣装を新調するのが難しいときは、レンタルやお下がりを検討してはいかがでしょうか。

子供の成長を間近で見られる発表会は、親子にとってよい思い出になりますよ。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は、子供の習い事にピアノが無駄ではない理由を解説しました。

子供の習い事にピアノが無駄ではない理由は、以下の3つでした。

いつから始めればいいの？という悩みには一言でいうと

ピアノの習い事での主な出費は、以下のとおりでした。

ピアノの教室にかかる入会金やレッスン料の一例はこちら。

ピアノの種類とおおよその価格帯はこちら。

ピアノを習うことのメリット・デメリットは、それぞれ以下のとおりでした。

ピアノを習うことは子供の発達によい効果があるだけでなく、生きていくために必要な能力も身につきます。

ピアノの習い事は子供にとって貴重な経験になりますよ。

ぜひ、この機会に親子で楽しくピアノを始めてみてはいかがでしょうか。

習い事ではありませんが、手先の器用さを伸ばしたいなら折り紙もおすすめです。