「幼児教育、やってみてはいるんだけど、ほんとに効果あるの?」
「幼児教育は効果なし、意味がない、とも聞くけどほんと?」
知育に関心のあるママなら、だれもが一度は頭をよぎる思いかもしれません。
幼児教育の効果は、目に見えにくいもので結果がすぐには分かりにくいものです。
幼児教育の効果は、果たしてあるのかないのか?
40年もの追跡調査や脳科学の視点から徹底検証してみました。
「幼児教育は効果なし」ってウソ?ホント?どっち?
「幼児教育は効果なし」はウソかホントか、結論を申し上げると、答えはウソで、「効果はある」です。
なぜ効果があるのか、その理由は以下の2点から説明できます。
・脳の発達とシナプスの関係
順に説明します。
「ペリー幼児教育計画」の追跡調査の結果
「幼児教育は効果あり」を実証するのに欠かせない「ペリー幼児教育計画」という教育介入プログラムの追跡調査があります。
なんだか難しそうだけど、「ペリー幼児教育計画」って何?
簡単に説明すると、これは、アメリカで行われた社会的調査なの。
貧困世帯の3~4歳の子どもを対象に、半分は2年間にわたって午前中に教育プログラムに通わせて、週に1回家庭訪問して親の指導をしたの。
教育プログラムの内容は、子どもの自発性を大切にする活動が中心で、先生は専門家のみで行ったの。
教育プログラムに通わなかった子どもと、通った子どもで、将来違いが生じるかを40年間追跡調査を行ったものなの。
「ペリー幼児教育計画」の追跡調査結果からわかったことは、以下の通りです。
・就学前に幼児教育を受けると、IQ(知能指数)は4,5歳で優位であったが、10歳で差はなくなる
[すくコム 公式HP]引用
10歳でIQの差はなくなるのに、どうして大人になってからの生活の質に差が出てるのかな。
このことから、何が分かるの?
この結果から、ノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授は、「IQや学力試験では計れない能力」が、人生の豊かさに影響していることを報告しています。
また、10歳でIQの差はなくなるのに、その後の学歴に優位な差が生じたことは、幼児教育を通して、自分で物事を考える力ややる気、集中力が高められた結果といえます。
「IQや学力試験では計れない能力」は、「非認知能力」と呼ばれ、この能力が子どもの人生を豊かにするのです。
【非認知能力 幼児教育で向上】https://t.co/ew4wCz5OP6
学力テストやIQなどで測ることのできない、社会性や忍耐力、意欲といった「非認知能力」。幼児期の教育が重要だとされ、大学では保育者の養成も進んでいるという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 19, 2018
非認知能力って何?
非認知能力って、どんな能力のことなの?
非認知能力とは、数値化できない「生きる力」のようなものだよ。
例えば、以下のような能力のことだよ。
・自制心(自分のルールを守れる)
・回復力、対応力(失敗してもすぐに立ち直る、失敗から学べる)
・創造性
非認知能力はどうやって身につく?
「生きる力」となる非認知能力は、どうやったら身につくの?
非認知能力は、大人になってからよりも、脳の発達段階にある乳幼児期の方が育みやすいとされています。
親がどのように接すればいいかは、以下の通りです。
・子どもが自ら興味を持っておこなうことをじゃまをせず見守る
・いろいろな遊びやお手伝いを日常的に行う
子どもが安心できる環境づくり
親子のスキンシップやコミュニケーションを通じて、子どもは、
「自分は大切な存在だ。このままの自分でいいんだ。」
と思えます。
また、味方になってくれる人がいるという安心感が、心を安定させ、「自分ならできる」と色々なことにチャレンジする気持ちが芽生えてきます。
スキンシップやコミュニケーションには、絵本の読み聞かせがおすすめです。
【絵本の読み聞かせ】
✔︎ 認知能力(IQだったりの学習面)
✔︎ 非認知能力(コミュニケーション能力などの社会面)どちらも効率的に得ることができます
大好きな誰かから楽しいお話を読んでもらったことが愛された実感となって大人との信頼関係に繋がります
学力の基礎となる語彙力UPにもなります
— あやか*英語保育士 (@lyhana_hoiku) March 7, 2020
赤ちゃんにおすすめの英語絵本を紹介している記事です。
是非参考にしてください。
次の記事では、絵本の赤ちゃん版ノンタンの楽しみ方を紹介しているので、読み聞かせの参考になると思います。
子どもが自ら興味を持っておこなうことをじゃまをせず見守る
子どもが好きなことを見つけたら、否定せずに見守りましょう。
子どもの興味関心を尊重することは、「探求心」や「自己肯定感」を育てていくことにつながります。
この考えは、モンテッソーリ教育にも共通しています。
モンテッソーリ教育をおうちで実践する方法を紹介している記事です。
参考にしてください。
いろいろな遊びやお手伝いを日常的に行う
外遊びや身近なものを使っての工作遊び、ごっこ遊びなど、自分でしたい遊びをさせてあげましょう。
主体的に遊ぶことで、何に対しても積極的に関わろうと意欲が持てるようになります。
遊びの中で創意工夫をする力も備わります。
お友達と遊ぶことやお手伝いは、人とのかかわりを学べる機会です。
人を思いやったり、思い通りにいかないときの気持ちの切りかえ方など、遊びの中で習得します。
こちらは、外遊びの楽しみ方を紹介している記事です。
こちらは、ごっこ遊びの効果についての記事です。
脳の発達とシナプスの関係
脳は、生まれてから3~4歳頃までに急速に発達して、5歳のころには全体の85%まで成長します。
脳の神経細胞は、つながることで成長し、神経細胞同士のつなぎめであるシナプスは、情報伝達の役割をはたします。
このシナプスが増えると、脳が発達します。
脳が主に発達するのは、乳幼児期で、そのころに五感を刺激すると、シナプスが増えてかしこい脳になります。
このことについて、分かりやすく解説した記事がこちらです。
シナプスを増やす具体例も紹介しています。
ぜひご一読ください。
幼少時期に知育を意識して取り組んだ方の体験談
次に、実際に幼少時期に知育を意識して取り組んだ方の体験談を紹介します。
小学生になると自由な時間が減ってこれまでやってた事が同じようにできなくなって不安という親は多い。親主導で伸ばすとこの壁にぶち当たる。
未就学児の間に習慣化できてるかが鍵。うちの子達の英語力に関しては英語のゲームして一人遊びで英語を喋るレベルだったので全く問題無かった。自主性大事。
— 非認知能力を育て才能を開花させる🌈英語子育てマスター🌟 ティーチャーマサ (@MasahikoTakaha8) April 8, 2021
このツイートをされた方は、英語子育て歴14年です。
ツイートでもつぶやいているように、幼児教育は、自主性が大事です。
非認知能力は、活動そのものを、子どもが思いっきり楽しんで集中して取り組み、満足感や達成感を味わった結果身につくものです。
「もっとやりたい」という気持ちがめばえ、活動が充実していくことが、非認知能力や認知能力などさまざまな「生きる力」を育てることにつながります。
活動の内容は、勉強でも習い事でも遊びでも何でもいいんですね。
子どもがいきいきと過ごすことが大切なんですね!
子どもと接する時間が短いと、子どもの成長に影響はあるの?
忙しいママだと、子どもとゆっくり過ごす時間がなかなか取れないけど、子どもの成長に影響したりするのかな…
大事なのは、子どもと一緒にいる時間や回数じゃなくて、密度だよ!
短時間でも、集中してスキンシップすると、子どもにはちゃんと愛情は伝わります。
時間がないときは、一日一回ギュッと抱きしめるだけでも、ママの愛情をしっかりと子どもは受け止めてくれてるよ。
「自分はパパママから愛されているんだ。」
と、子どもは自信をもって育つので、安心してください!
まとめ
以上のことから、「幼児教育は効果がある」という理由は、以下の2点から説明できます。
・脳の発達とシナプスの関係
・子どもが自ら興味を持っておこなうことをじゃまをせず見守る
・いろいろな遊びやお手伝いを日常的に行う
よし!
子どもに非認知能力を身に付けさせて、将来幸せに暮らせるように、がんばってみよう!
いい親になろうとがんばり過ぎると、ストレスになってしまって逆効果だよ。
まず、ママ自身が楽しんでいるか、子どもと一緒に成長しようと思えることが大切だよ。
無理せず、ママはこころにゆとりを持って子どもに接してあげてください。
子どもが笑顔で過ごせること。
それが、一番子どもの力をのばす近道かもしれません。
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